2011年12月7日水曜日

箴言

私には人間世界の仕組みがすべてわかっていて、それを合理的に説明できる。だから、私に説明できないものは存在する必要がないもの、存在すべきではないものだ。という傲慢さは僕には我慢ならないんです。だって、世の中説明できないものばっかりじゃないですか。(略)説明できないけれど、本人には動かしがたい現実である。それでいいと僕は思う。世の中には、説明できないけれどリアリティがあるものが確かに存在するんだから。それについては敬意をもって接すべきです。だから、自分でも説明できないリアルなものを他人から尊重してほしかったら、同じように、他人にとって説明できないけれどリアルなものを尊重したらどうかと言ってるだけなんです。

「現代霊性論」p.224 内田樹氏談

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